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Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。

コンパクトスマートシティ実現に向けた公民連携による取り組み

大阪府豊能町誰一人

実施年度

Digi田甲子園 2022夏

取り組み事例キーワード

PHRサービス、見守りサービス、公民連携、スマートシティ

関連タグ

デジタルを活用した取組の全体概要

一般社団法人コンパクトスマートシティプラットフォーム協議会実証フィールドとして豊能町にて少子高齢化が加速する街を改善できれば、日本各地の類似課題を抱える自治体への支援に繋がる。高齢者・子どもを中心に見守り、ヘルスケア、移動など公民連携して課題解決に取り組める環境の構築を目指す。

実施に至る経緯・動機

令和2年8月に、大阪スマートシティパートナーズフォーラムに加入し、市町村が抱える地域・社会課題の解決に向け「スマートシティ」などの実証・実装に向けた取り組みを進めていく中、一般社団法人コンパクトスマートシティプラットフォーム協議会が主体となり自治体版スマートシティアプリを活用したスマートシティ―サービスによる地域活性化の取り組みを進めることとなった。

解決する課題の具体的内容

少子高齢化が進む中、地域課題解決に向け、スマートフォン地域アプリ「とよのんコンシェルジュ」を活用し、健康データや日常生活の記録など共有し、買い物代行や移動手段の手配、見守りなどのサービスが受けられるように、住民のQOL向上を目指す。

実装したサービス

とよのんコンシェルジュ、手続きナビ、見守りカメラ、テレビプッシュ、ヘルスケア(スマートバンド)

実装を予定しているサービス

地域通貨、モビリティ(AIオンデマンド)、見守り

  • 実装していくにために、デジタルインフラによるIT弱者の解消環境整備及び教育のために、町民向け「スマートフォン教室」等を行い、デジタルデバイドの解消を図った。

デジタルを活用した取組による成果

とよのんコンシェルジュ
登録者数 約900人
スマホ(スマートフォン)教室
開催日・回数 参加者数
第1回目 2021年12月(13回) 延べ 67名
第2回目 2022年 1月(13回) 延べ113名
第3回目 2022年 2月(11回) 延べ 94名
合計 延べ274名
よろず相談所
毎週月曜日及び土曜日 9時~12時開館 1日平均:10名来場
(多い日は2時間で40名来場)
アンケ―ト結果
第1回アンケート(N=240名)
Q28:
スマートシティなんでも相談室(スマホがわからない、スマートシティサービスの使い方など色々と相談に乗ります)
利用したい 143名 59.6%
利用しない 37名 15.4%
わからない 48名 20.0%
未回答 12名 4.9%
第2回アンケート(N=185名)
Q8:
教育(スマホ教室、学校ツールなど)
必要 136名 80.5%
不要 136名 18.9%
未回答 1名 0.5%
Q16:
スマホ教室の「難易度」はいかがですか?
わかりやすい 136名 73.5%
難しい 36名 19.5%
未回答 13名 5.0%
Q17:
スマホやスマートシティ関連のことで困ったら聞ける場所「よろず相談室」は必要ですか?
欲しい 160名 86.5%
いらない 16名 8.6%
未回答 9名 4.9%
第3回アンケート(N=80名)
Q16:
スマホ教室を受講したい
利用したい 69名 86.3%
利用しない 11名 13.8%
Q17:
スマホの使い方を知りたい
利用したい 68名 85.0%
利用しない 12名 15.0%

本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点

  • スマホに慣れていただく取り組みとして、高齢者を対象にウォーキングアプリを活用した健康事業や、避難訓練を実施し、避難経路や避難所の情報が一早くアプリに表示されるなど、住民の安全安心に繋がった。
  • 「スマホ教室」開催時には、各企業からプレゼンも盛り込み、豊能町スマートシティの取り組みを、広く住民に周知することができた。併せて、教室内で、地域通貨やキャッシュレス体験をデモ機で行い、よりリアルな買い物シーン等を想定した体験会となった。
  • スマホ教室が終了した後も、スマホで分からないことや、スマートシティ事業に関する窓口として「よろず相談所」を開設。平均して毎回10名ほどの来場者があり、スマホやスマートシティへの関心が高まった。

成果をあげるためのポイント

住民の方々に理解をしてもらえるように、繰り返し根気よく説明を行い続けること。

デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法

本町は高齢者の方が多く、スマートシティを進めて、デジタル化を進めていくにあたり、住民の方々からの風当たりがきつかった。よろず相談所(スマホ対面相談所)等を設置して、根気よく高齢者の方々に対応していくことで、自分でスマホを使い慣れてもらい、デジタルの波に乗ってもらうように努めた。

今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス

DX化は本町もまだほとんど取り組めておらず、今後の課題である。

連携団体
一般社団法人コンパクトスマートシティプラットフォーム協議会
問い合わせ
部署
豊能町 まちづくり創造課
電話
072-739-3412
メールアドレス
machisouzou@town.toyono.osaka.jp