Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
デジタルを活用した取組の全体概要
一般社団法人コンパクトスマートシティプラットフォーム協議会実証フィールドとして豊能町にて少子高齢化が加速する街を改善できれば、日本各地の類似課題を抱える自治体への支援に繋がる。高齢者・子どもを中心に見守り、ヘルスケア、移動など公民連携して課題解決に取り組める環境の構築を目指す。
実施に至る経緯・動機
令和2年8月に、大阪スマートシティパートナーズフォーラムに加入し、市町村が抱える地域・社会課題の解決に向け「スマートシティ」などの実証・実装に向けた取り組みを進めていく中、一般社団法人コンパクトスマートシティプラットフォーム協議会が主体となり自治体版スマートシティアプリを活用したスマートシティ―サービスによる地域活性化の取り組みを進めることとなった。
解決する課題の具体的内容
少子高齢化が進む中、地域課題解決に向け、スマートフォン地域アプリ「とよのんコンシェルジュ」を活用し、健康データや日常生活の記録など共有し、買い物代行や移動手段の手配、見守りなどのサービスが受けられるように、住民のQOL向上を目指す。
実装したサービス
とよのんコンシェルジュ、手続きナビ、見守りカメラ、テレビプッシュ、ヘルスケア(スマートバンド)
実装を予定しているサービス
地域通貨、モビリティ(AIオンデマンド)、見守り
- 実装していくにために、デジタルインフラによるIT弱者の解消環境整備及び教育のために、町民向け「スマートフォン教室」等を行い、デジタルデバイドの解消を図った。
デジタルを活用した取組による成果
とよのんコンシェルジュ
登録者数 | 約900人 |
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スマホ(スマートフォン)教室
開催日・回数 | 参加者数 | |
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第1回目 | 2021年12月(13回) | 延べ 67名 |
第2回目 | 2022年 1月(13回) | 延べ113名 |
第3回目 | 2022年 2月(11回) | 延べ 94名 |
合計 | 延べ274名 |
よろず相談所
毎週月曜日及び土曜日 | 9時~12時開館 | 1日平均:10名来場 (多い日は2時間で40名来場) |
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アンケ―ト結果
第1回アンケート(N=240名) | |||
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Q28: スマートシティなんでも相談室(スマホがわからない、スマートシティサービスの使い方など色々と相談に乗ります) |
利用したい | 143名 | 59.6% |
利用しない | 37名 | 15.4% | |
わからない | 48名 | 20.0% | |
未回答 | 12名 | 4.9% |
第2回アンケート(N=185名) | |||
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Q8: 教育(スマホ教室、学校ツールなど) |
必要 | 136名 | 80.5% |
不要 | 136名 | 18.9% | |
未回答 | 1名 | 0.5% | |
Q16: スマホ教室の「難易度」はいかがですか? |
わかりやすい | 136名 | 73.5% |
難しい | 36名 | 19.5% | |
未回答 | 13名 | 5.0% | |
Q17: スマホやスマートシティ関連のことで困ったら聞ける場所「よろず相談室」は必要ですか? |
欲しい | 160名 | 86.5% |
いらない | 16名 | 8.6% | |
未回答 | 9名 | 4.9% |
第3回アンケート(N=80名) | |||
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Q16: スマホ教室を受講したい |
利用したい | 69名 | 86.3% |
利用しない | 11名 | 13.8% | |
Q17: スマホの使い方を知りたい |
利用したい | 68名 | 85.0% |
利用しない | 12名 | 15.0% |
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
- スマホに慣れていただく取り組みとして、高齢者を対象にウォーキングアプリを活用した健康事業や、避難訓練を実施し、避難経路や避難所の情報が一早くアプリに表示されるなど、住民の安全安心に繋がった。
- 「スマホ教室」開催時には、各企業からプレゼンも盛り込み、豊能町スマートシティの取り組みを、広く住民に周知することができた。併せて、教室内で、地域通貨やキャッシュレス体験をデモ機で行い、よりリアルな買い物シーン等を想定した体験会となった。
- スマホ教室が終了した後も、スマホで分からないことや、スマートシティ事業に関する窓口として「よろず相談所」を開設。平均して毎回10名ほどの来場者があり、スマホやスマートシティへの関心が高まった。
成果をあげるためのポイント
住民の方々に理解をしてもらえるように、繰り返し根気よく説明を行い続けること。
デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法
本町は高齢者の方が多く、スマートシティを進めて、デジタル化を進めていくにあたり、住民の方々からの風当たりがきつかった。よろず相談所(スマホ対面相談所)等を設置して、根気よく高齢者の方々に対応していくことで、自分でスマホを使い慣れてもらい、デジタルの波に乗ってもらうように努めた。
今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス
DX化は本町もまだほとんど取り組めておらず、今後の課題である。
- 連携団体
- 一般社団法人コンパクトスマートシティプラットフォーム協議会
- 問い合わせ
-
- 部署
- 豊能町 まちづくり創造課
- 電話
- 072-739-3412
- メールアドレス
- machisouzou@town.toyono.osaka.jp