Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
実施に至る経緯・動機
- 国のGIGAスクール構想に基づき、本市では、子どもたちが新しい時代で活躍するために必要な資質能力の更なる育成を図るため、「誰一人取り残さない、個別最適な学び、協働的な学びの充実」、「教職員の働き方改革」などを基本方針として掲げ「岐阜市GIGAスクール推進計画」を令和4年3月に策定し、オール岐阜市学校体制で継続的にGIGAスクールの推進を図ることとしている。
- その取組みの中で、教職員の多忙の要因となっている毎朝の欠席等の電話応対やシステム入力事務、保護者への文書配布等の事務にフォーカスし、デジタルの価値を最大限発揮してこれらの課題解決を図るとともに、保護者の利便性向上にも資する取組みとして、令和3年度にシステム企画、モデル校での実証、実証結果評価、追加機能要望・実装の上、令和4年度からの全校展開を決めた。
解決する課題の具体的内容
- 朝の欠席や遅刻等の連絡は電話で行われており、保護者としては「電話がなかなか繋がらない」、学校側としては「電話応対に追われる」等の課題。
- 新型コロナウイルス感染症の拡大による、学校での毎朝の全ての児童生徒が紙に記載して持参する検温結果確認作業に追われる。
- 学校から保護者への各種お便りなどは、学校での印刷・仕分け・児童生徒への配布⇒児童生徒経由で保護者に手渡しされており、渡し忘れや紙の紛失など確実な伝達に課題。
- 学校における日々の出席情報の校務システムへの入力作業、更に学校等欠席者感染症情報システム(日本学校保健会)への入力作業の負担。
デジタルを活用した取組による成果
- 令和3年度モデル実証における評価結果
- 毎朝一定時間に集中していた欠席等の電話応対がなくなる
- 養護教諭の日々の負担が75分軽減
- 保護者満足度8割以上
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
- 保護者にとって、朝の学校への電話が繋がり難いことによる負担、不便さを、デジタル化により、「いつでも」、「どこからでも」「自身のスマホ等で」、「簡単に」連絡を済ませられることで利便性向上を図る。
- 教職員の多忙の要因の1つである朝の電話対応の課題をデジタル化により朝の電話集中をなくして負担軽減を図り、子どもたちに向き合う時間や授業準備の時間を確保する。
- 学校での日々の欠席等の情報の入力が校務システム、感染症システムと二重作業になっていたところを、保護者が入力した欠席等の情報を「ワンスオンリー」、「ワンストップ」で校務システム、学校等欠席者感染症情報システム(日本学校保健会)へ連携し、その間の学校での重複入力を不要とし、教職員の負担軽減を図る。
- 印刷・仕分け・配布と負担のかかる紙の文書配布やアンケートを廃止できるよう、学校⇒保護者向け文書やアンケートをデジタルで一斉配信できるようにし、教職員の負担軽減を図る。また、これにより、保護者にとっても児童生徒経由で手渡ししていたお便り等を確実に受けとれるようになり、重要事項の確実な伝達が図れるようする。
成果をあげるためのポイント
実証校を決め実証校での評価を受けて、製品化に係る要望を業者へ伝え、製品に反映させたこと。
デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法
動画の作成は、著作権や肖像権の承諾を得る手間がかかった。ひな形があると助かる。
今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス
デジ田甲子園に投稿した内容を参考に、各自で問い合わせをするとよい。
- 問い合わせ
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- 部署
- 岐阜市教育委員会事務局 学校指導課 GIGAスクール推進室
- 電話
- 058-265-4141(内線3878)
- メールアドレス
- gakosido@city.gifu.gifu.jp