Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
実施に至る経緯・動機
御宿町に病院施設はなく、3軒の一般診療所が住民約7,000人の健康を支えている。かかりつけ医として様々な症状で訪れる住民の健康を支える各診療所の負担は小さくなく、限られた医療資源を効率的かつ持続的に活用するには、業務の効率化が必要不可欠である。このような背景から御宿町は、医療機関への業務効率化を支援するサービスを提供するUbieと連携し、診療所のデジタル化を通じた持続可能な地域医療体制を構築する取組を開始。
解決する課題の具体的内容
- 診療所が常に安定して患者を受け入れることのできる体制の確保
(医療資源の効率的かつ持続的な活用)
デジタルを活用した取組による成果
- 現段階ではまだホームページからの流入・サービス利用は少なく、クリニックへのデータ送信も現時点ではまだない状況。
- 一方で、連携開始から約3か月の間、サービスを利用しクリニック(青葉クリニック様以外も含む)を閲覧された方が約50名程おり、医療機関を探す際の支援につながっている部分があると見受けられる。
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
- 本取組では、Ubie株式会社が提供する「ユビーリンク」を活用し、提携クリニック(医療法人社団輝真会 青葉クリニック)が症状に関する詳細な情報をあらかじめ取得することで、効率的な受診・診療ができるよう工夫。
- ユビーリンクは、20問程度の質問に答えるだけで情報が事前共有されるため業務効率化やスムーズな受け入れを実現している。
- この効果として限りある医療資源の活用に貢献するほか、地域住民の暮らしの利便性や豊かさの向上に資すると思われる。
- 本取組が継続的に実施できるように、Ubie株式会社は全国の地方自治体と連携する予定としている。
- 多くの地域住民が本取組の各種施策を利活用できるように、御宿町のHPの改修に合わせ新たにバナーの配置を行った。
成果をあげるためのポイント
御宿町ではUbie株式会社と地域医療のデジタル化に係る包括協定を締結し、また町HPに「ユビーAI受診相談」のリンクを設置するなど、町民への周知とサービスの活用を積極的に促した。このように町民の目に触れるよう展開したことで実際にHPからのアクセスがあり、効果があった。
今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス
企業や自治体それぞれが抱える様々な課題に対して、少ないリソースで大きな効果を出すためにデジタル技術を活用することは、これからの時代に必要不可欠と思われるが、ただ闇雲にデジタル化を推進するのではなく、企業や自治体の規模等を考慮し、持続可能性のあるものかどうか、コストに見合った効果が発揮されるのかどうか精査し、時にはデジタル化しない前向きな現状維持の選択肢も必要であると考える。
- 連携団体
- Ubie株式会社、医療法人社団輝真会 青葉クリニック
- 問い合わせ
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- 部署
- 保健福祉課
- 電話
- 0470-68-6716
- メールアドレス
- fukushi@town-onjuku.jp
- 関連サイト
- https://ubie.life/