Digi田甲子園の事例を中心に、
デジタルを活用した地域の
課題解決や魅力向上の優れた
取組をご紹介します。
実施に至る経緯・動機
令和2年度の豪雪により除排雪作業に遅れが生じ、市民生活に支障が出たことを受け、除排雪作業の進捗状況の公開が求められたため。
解決する課題の具体的内容
- 令和3年12月1日から翌年2月28日までの表示回数が420,000件を超えており、青森市民の除排雪作業に対する関心の高さが把握できたとともに、市民ニーズにある程度対応できたものと考える。
- 以前は電話やメール等での問い合わせに対し個別に回答するしかなかったが、ウエブ上で公開したことで問い合わせ件数が減り、担当課職員の負担軽減の効果もあった。
デジタルを活用した取組による成果
【取組のアウトプット】
- 各年度の除排雪シーズンにおいて豪雪か否かに関わらず、一定数のウエブアクセス数があり、市民ニーズが高い取組であることが確認できた。
令和3年度表示回数約420,000件(令和3年12月1日から翌年2月28日まで)
令和4年度表示回数約415,000件(令和4年12月1日から翌年3月15日まで)
【参考】電話等による除排雪に関する市民要望と累計降雪量
令和2年度 16,404件 488cm
令和3年度 14,634件 600cm
令和4年度 8,641件 557cm
本取組の特徴的な点やデジタルの活用において工夫した点
- グーグルマップ上に除排雪工区毎に分割したレイヤーを重ね、ステータスに応じて「作業予定あり」、「作業中」、「作業完了」の3段階で色別に表示し、自分の住んでいる地区が現在どのような状況なのかを一目でわかるようにした点。
- 実際の除排雪作業の指令状況に基づいて毎日情報を更新し、日々最新の状況がわかるようにした点。
成果をあげるためのポイント
雪に関する取り組みは雪国に暮らす者にとって大きな関心事であるため、除排雪作業指示状況がリアルタイムで確認できることは青森市民ニーズにマッチしている取組であると言える。
令和4年度に付加した機能としては、市では除排雪出動指令状況の情報は毎日更新しているものの、連続した降雪等により除排雪作業指示が連日に渡る場合には、市民目線では情報の更新がなされたか否かがわかりづらいとの声があり、公開ページ左上に更新日時を新たに表示することとした。
令和5年度シーズン以降についても市民ニーズを参考にし、管理側の業務負担とのバランスを取りながら、引き続き公開情報のブラッシュアップを図ってゆく。
デジタル化を実施するにあたり、苦労した点と対応方法
設計当時は外部委託の予算がなく、設計に掛ける時間も限られていたため、本市職員が直営で構築することとなったが、担当課内に情報分野に詳しい職員がいなかったため、情報分野に詳しい他課職員の協力を得ながら構築した。
その後実際に運用しながら、市民要望等を踏まえ、公開情報のブラッシュアップを図っている。
今後DX化に取り組む自治体等へのアドバイス
現時点においてDXはサービスを受ける対象の年代や生活スタイルを選びがちな取組であることは否めないため、なるべく簡素で万人に受け入られやすい仕組みである事がポイントの一つである。
また、事業化するにあたっては、求められている市民ニーズの適切な把握は当然であるが、市民ニーズと管理側の業務負担との適切なバランスが重要である。
- 連携団体
- あおもりスマートシティ協議会
- 問い合わせ
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- 部署
- 青森市都市整備部道路維持課
- 電話
- 017-752-8584
- FAX
- 017-752-9019
- メールアドレス
- doro-iji@city.aomori.aomori.jp