受賞結果
地方公共団体部門
近年急増している市街地へのクマ出没対策として、⾃動撮影カメラとAI技術を活⽤。⾃治体などの対応者が、出没を早期に把握し、初動対応を迅速化することで、クマによる⼈⾝被害の減少に貢献。富⼭県内の市町村・デジタル技術のプロ・野⽣動物管理のプロが⼀丸となって、現場の困りごと・課題解決の⽅向性について、フラットにしっかりと話し合うことで、DXの実⽤性を持続的に発展。また、本DXは、シカ・イノシシ・サルなど他の獣害対策にも応⽤可能。害獣の出没をリアルタイムで把握することで、捕獲効率の向上や対応者の省⼒化を図り、農作物被害の低減にも貢献。
- 主な実施地域
- 富山県全域
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本事業は、医療アクセスに課題を抱える患者宅等へ、医療機器を搭載し看護師が搭乗した診療カーを派遣し、遠隔で診察を行う取り組み。看護師が患者の傍にいることで、患者と医師双方で安全・安心でより質の高い診察が可能となる。遠隔でも同じ空間にいるようにスムーズな会話が可能なテレプレゼンスシステムや、東北大学も開発に関わり、通信を介しても的確に心音を捉える電子聴診器を採用することで対面診療との質的な差を限りなく小さくし、5G通信とスターリンクの利用により山間部や災害時でも安定的な稼働が可能。医師不足等の課題解決とともに、日常と災害時等をフェーズフリーにつなぎ、しなやかで強靭な「防災環境都市・仙台」を実現する。
- 主な実施地域
- 宮城県仙台市
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福井県嶺北地域の11市町で構成するふくい嶺北連携中枢都市圏では、公共交通の利用促進による地域公共交通ネットワークの維持・強化が圏域共通の大きな課題となっている。また、令和6年春の北陸新幹線福井開業時に、観光・ビジネス等で福井に訪れる方々の多様な移動ニーズに対応する圏域の二次交通の充実を図る必要性を踏まえ、令和4年5月に嶺北11市町、交通事業者、民間、大学、金融、マスコミ等による産官学金言のオール福井体制で「ふくいMaaS協議会」を設立し、様々な団体と連携しながらMaaS構築の取り組みを進めている。
ふくいMaaSアプリは、交通アプリとしての単独運用ではなく、デジタル地域通貨によるキャッシュレス決済やお得なサービスなどを提供する地域版スーパーアプリ「ふくアプリ」の一つのサービスとして導入し、現在、約17万人が利用可能となっている。
- 主な実施地域
- 福井県嶺北全域
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急増する空き家の実態把握及び所有者への喚起施策の⽴案等を⽬的に、⽔道使⽤量等をAI解析して、2050年までの空き家を予測する取り組みを⾏った。
・5年後の空き家予測精度は⽔道使⽤量だけでは82%であったが、ガス、電気使⽤量等その他の情報を精査収集後、AI解析することで92%まで向上させた。
・予測結果を基に空き家が増加する地域を対象にセミナーを開催したところ、参加者が従来の6倍(5名→32名)になった。
・予測結果を共有した上下⽔道局では、⽔道管凍結破損時の緊急漏⽔調査に活⽤、断⽔被害の拡⼤を防⽌できた。
・予測結果を全庁的に展開し、各種計画の⽴案・改定時の基礎資料等に活⽤していく。
- 主な実施地域
- 愛知県豊田市
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民間企業・団体部門
サカイ引越センターは2023年3⽉に滋賀⼤学と連携協定を結んだ。引越データを活⽤し、データを可視化することでさまざまな地域の課題解決の参考になるのではないかと考えている。滋賀県においては南北問題が課題と⾔われており、北部地域の⼈⼝減少に対する解決策が必要だと考える。引越データとハザードマップを組み合わせることでその地域の安全な場所へ誘導できているかを確認することもできる。北部地域と南部地域の良さを活かしながら暮らしの利便性と豊かさの向上につなげる取り組みを今後も⾏っていきたいと思う。
- 主な実施地域
- 滋賀県全域
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ものづくりの実践型教育として、ものづくりに関⼼の⾼い東京都⼼の⼯科⾼校⽣と、ものづくり地場産業が盛んな燕三条駅にある「JRE Local Hub燕三条」にいる現役ものづくり職⼈を⾼画質、等⾝⼤のオンライン接続サービスである空間⾃在ワークプレイスを使って接続し、遠隔教育を実施。これにより居住地に捉われない遠隔実践型ものづくり⼈材育成に取り組んでいる。
- 主な実施地域
- 新潟県三条市
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撮り旅は、学⽣を中⼼とする地域の若者が映像というデジタル技術を活⽤し、地域の魅⼒を発⾒し発信するプロジェクト。若者は映像制作のプロから企画、撮影、編集の技術やノウハウを学び、地域のPR映像をチームで制作する。取り組みを通して若者は地域の魅⼒に触れ、地元住⺠との交流を深める中で、地域に対する理解が深まり愛郷⼼が醸成される。技術的なスキルだけでなく、制作の⼯程から協調性や表現⼒といった⾮認知能⼒も養われる。また、プロの指導により⾼品質な映像が完成し、⾃治体はPR映像として活⽤。SNSやイベントで広く発信され、地域の認知度向上や活性化に貢献する。若者はUGCとしても拡散し、更なる波及効果が期待される。
- 主な実施地域
- 愛媛県(全国各地で実施)
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⿅児島県と⽇⽴ハイテクネクサスの連携協定により、⿅児島県産品の鮮度保持と販路拡⼤を⽬的とした取り組みである。温度検知QRコードラベルを活⽤した温度管理サービス『MiWAKERUⓇ』により、シンガポールへ輸送される⿅児島県産養殖カンパチの個品単位での温度モニタリングを実現した。専⽤スマートフォンアプリを活⽤した温度管理状態の⾒える化により、カンパチの品質担保だけでなく、⽔産現場の課題であった梱包箱内に投⼊される保冷剤の適正量を⾒極め、輸送コスト10%、CO2排出量11%の削減に貢献した。
- 主な実施地域
- 鹿児島県全域
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受賞結果
(審査委員会選考枠)
地方公共団体部門、民間企業・団体部門ごとに、審査委員会において優れた取組を選考し、内閣総理大臣賞(優勝)、準優勝を決定
地方公共団体部門
森林を効率的かつ適切に管理するために必要な道路整備は、地形改変をともなうため、⼟砂災害を招くことがないよう適切な場所選びが必要である。特に急峻で複雑な地形が多い岐⾩県では、地形を詳しく把握し、災害に強い道路整備の適地を⾒極めることが重要となる。しかし、これまで道路整備の適地を選定するためには、現地測量による確認が必要であり、現地検討の結果によっては、再検討が発⽣するケースもあるなど、森林・林業関係の技術者にとって⼤きな負担となっていた。そこで、我々は、最新の道路設計ソフトや地形データなどのデジタル技術を活⽤し、災害に強い森林作業⽤道路の整備に適した場所が⾼精度で推定可能な地図を開発した。
- 主な実施地域
- 岐⾩県全域
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都城市は、学校・保護者間連絡アプリ「sigfy」を全市で⼀⻫導⼊。このアプリは、⽋席連絡、緊急連絡、アンケート等の情報伝達を効率化し、保護者、学校、市の3者の負担を⾰命的に軽減している。従来の紙や電話によるアナログな連絡⽅法や学校等からの情報伝達の⾮効率、を解決し、迅速かつ確実な情報共有を実現。利便性向上、業務効率化、教育⽀援体制強化につながっている。また、⼩中学校だけでなく公⽴幼稚園・保育園にも⼀⻫導⼊し、⼦育てのステージを問わず同じツールが使える仕掛けを⾏っている。さらに、企業広告を活⽤して市の負担「0円」で導⼊を実現し、コスト⾯でも⾰新的な取り組みである。
- 主な実施地域
- 宮崎県都城市
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民間企業・団体部門
外部企業との共創によるオープンイノベーションの実現を⽬指して実施した「KEIO OPEN INNOVATION PROGRAM」の採択企業であるfind社が展開する落とし物クラウドサービスを導⼊。 落とし主のお忘れ物照会にかかる利便性向上と係員のお忘れ物取扱業務における業務軽減を⽬的として、AI等のテクノロジーを活⽤した「落とし物クラウドfind」を通じたチャットによる問合せ対応とAIによる⾃動照合を⾏い、京王線沿線のお忘れ物を検索。 駅施設や電⾞内のお忘れ物について、落とし主からの問合せを各駅やお忘れ物取扱所にて電話や対⾯で受ける際、情報確認や照合までに多⼤な時間がかかるという課題を解決。
- 主な実施地域
- 東京都多摩地域
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福岡市粗⼤ごみ受付LINE公式アカウント上で、粗⼤ごみの収集申込から⼿数料の⽀払いまで完結するサービス。福岡市とLINEヤフー株式会社、LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社が平成30年に締結した、「地域共働事業に関する包括連携協定」に基づき、収集申込が多い引越しシーズンや、年末年始などに電話がつながらない状態が発⽣していたことの対応改善策、市⺠サービスの向上を⽬的として導⼊。LINEでの受付を実施することで、電話窓⼝が対応できない夜の時間帯や⽇祝⽇など24時間いつでも市⺠の好きなタイミングで申込が可能となった。サービス開始から約5年経った現在も約27万⼈と友だち数を伸ばしている。
- 主な実施地域
- 福岡県福岡市
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