スマート農業技術を活用した持続可能な棚田再生
鹿島建設(株)技術研究所
課題解決の分野 | 農林水産業、食関連 |
---|---|
実施地域 | 新潟市⼗⽇市市 |
取組開始年月 | 2019年4月 |
詳細資料 | PDFを見る |
取組内容
中⼭間地域の棚⽥は災害防⽌など多⾯的機能を持つ⼀⽅、インフラ整備や担い⼿不⾜により荒廃の危機に直⾯している。この課題に対応するため、三ケ村の圃場を対象に、各種スマート技術・⼟⽊技術を活⽤して棚⽥管理の省⼒化・合理化・効率化を図り、ソフト技術で棚⽥の付加価値向上を⽬指した。LPWA通信基地の合理的配置で情報通信基盤を構築し、建機や農機のスマート技術や管理作業の⾒える化技術、⽣産性向上や安全管理技術を展開。また、棚⽥整備に際して投資妥当性や有⽤性を⽰すため、洪⽔リスク低減、⽣物多様性保全、CO2排出削減の価値を⾒える化した。これにより持続可能な棚⽥モデルを構築し、国や⾃治体の実証事業に採⽤された。
取組の実績や効果
スマート技術・⼟⽊技術の組み合わせで、⽔管理回数の労⼒を33〜71%削減し、20分で救護に駆け付けられるシステム構築、⽔⽥の代かき作業時間の26%削減や農業資材の散布作業時間の64%を短縮、⽣産される⽶の収量の向上に寄与した。また、棚⽥の多⾯的機能を向上させ棚⽥での新たな収益確保の仕組みを確保した。