農業×デジタル 匠(熟練農家)の技術を次世代へ!
佐賀県
取組内容
佐賀県では、少子高齢化に伴い農業者が減少する中、県内の「匠(熟練生産者)」が生涯をかけて築き上げた優れた技術の喪失による産地の衰退、農産物供給の不安定化が危惧される状況となっていた。また、匠の技術は経験や勘に基づくものが多く、習得に長い期間を要していた。そこで、全国トップレベルの収量を誇るキュウリの匠の技術を「状態把握」、「判断」、「作業」の3段階に分けて動画や画像、テキストなどでデジタル化し、そのデータをもとに学習システムを開発。システムを活用した繰り返し学習により短期間での匠の技術の習得が可能となり、新たな担い手が高い生産性を実現することで産地の成長につながった。
取組の実績や効果
・システムの学習効果(匠と研修生の生育状態判断一致率)
【学習前】44%
【学習後】69%
【得られた効果】研修生の判断力が約1.6倍向上
・産地の拡大(年間キュウリ販売額)
【取組前】6.5億円/年
【取組後】10.3億円/年
【得られた効果】匠の技術を習得した新たな担い手の活躍により販売額が1.6倍増加。