No.11 松前藩、元禄国絵図事業の一環として『松前嶋絵図』及び『松前嶋郷帳』を提出。「くなしり」、「ゑとろほ」が記載。

概要

 1697年(元禄10年)から1702年(元禄15年)にかけて行われた元禄国絵図事業では、松前氏の一族であった松前嘉広が幕府側の責任者の一人として関与した。同事業において、松前藩は、1700年(元禄13年)に、『松前嶋絵図』及び『松前嶋郷帳』を提出した。

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「知られざる北方四島 -歴史・文化・自然―」「松前藩の文書に記されていた北方四島・千島列島・樺太」

関連する文書

文書名 所蔵機関(請求番号など)(注) 概要
『松前嶋絵図』 北海道大学附属図書館
(軸物98 (北大北方資料室) 昭和44年に模写したもの 軸物210)
蘆田伊人氏による東大図書館旧蔵原図(大正12年関東大震災で焼失)からの縮小模写図をさらに昭和12年以前に借写したもの。登録名は、「元禄御国絵図中松前蝦夷図(元禄郷帳附図)」。『新撰北海道史・通説一』にも掲載されている(国立国会図書館デジタルコレクション99コマ)。独立行政法人北方領土問題対策協会の「北方領土関連資料 デジタル図録(令和3年度)」にて閲覧可能(「地図資料1」)の5頁でも閲覧可能。「長久保玄珠(赤水)閲」とある「正精松前図」(函館市中央図書館蔵)を、同図書館デジタル資料館及び前述の「北方領土関連資料 デジタル図録(令和3年度)」にて閲覧可能(「地図資料1」)の6頁でも閲覧可能。
『松前嶋郷帳』 北海道大学附属図書館
(旧記/0628)(北大北方資料室)
1944年(昭和19年)に「北海道帝国大学」罫紙にカーボン謄写したもの。活字翻刻本として『続々群書類従 巻9地理部』がある(国立公文書館 請求番号ヨ081-0003)
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