国家公務員 CAREER GUIDE

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全体を俯瞰してあらゆる人の権利を考える。
自分の「常識」や「良心」が試される仕事

大学では西洋史学を専攻していましたが、在学時に法律の講義を受ける機会があり、法律に興味を持つきっかけとなりました。民法など基本法の考え方を勉強するうち、現在の社会生活では、ありとあらゆることに法律の考え方が影響しているとわかったのです。私たちの日常生活で当たり前のように感じられていることが、実はさまざまな法律が根拠となって初めて実現されていると知り、非常に大きな感銘を受けました。法律の力でより良い社会制度を作り上げる、自分もその分野に関わりたいと考え始めたんです。その後、官庁訪問や、業務説明会への参加、OB訪問などを進めていき、実際の仕事内容を見聞きするうち、国家公務員を志望する意志が固まっていきました。国家公務員を志したきっかけが法律への興味だったため、法律に関わる業務を希望していました。中でも法務省は、民法などの基本法を所管しており、「国民の基本的な権利の実現」を目的として掲げ、国民の根本的な権利の実現を担保しています。その業務内容に強く惹かれたことが、選択の決め手となりました。

法律改正の業務に携われることが大きなやりがいです。私が過去に担当した仕事では、専門的なテクニックや独特の言葉遣いに留意しながら条文を書き上げていきました。その作業には、膨大な時間がかかります。だからこそ、私が作成した条文が法律として定められ、世の中のルールになったときは、非常に感慨深い思いです。また、法律ができるまでの一連のプロセスを当事者として体験できる点も大きな魅力。法律の条文案を作成するだけでなく、利害関係のある団体との調整、政府内部での意思決定、国会での議決などに関われたのは、私にとって非常に貴重な経験です。国家公務員として仕事を進める上で大切にしているのは、「相手の意図をよく理解すること」と「自分の意図を明確に相手に伝えること」。組織内のコミュニケーションだけでなく、法律の条文を通して社会の制度設計をする上でも、常に基本となる姿勢だと思っています。
国家公務員は、数ある社会問題に対し、全体を俯瞰しながら解決に取り組んでいきます。問題を解決するために、さまざまな人の権利を踏まえ、バランスを考えて判断しなくてはなりません。そのために、これまでに培ってきた自らの「常識」や「良心」などが拠り所となることもあり、自分自身が試されるとも言えます。これは、大変難しく、画一的な答えのない課題です。その一方で、社会の制度設計に直接関われる、非常にやりがいのある仕事だと考えています。

木船 雄介

KIBUNE Yuusuke

法務省民事局
民事局 総務課
平成21年入省【Ⅰ種(法律区分)】
平成28年12月1日時点

「国民の基本的な権利の実現」を目的とする民事局で、情報システムを整備・運用している。情報システムの整備・運用は、登記、供託、戸籍、国籍など国民の権利に関わるさまざまな制度を運用するために必須。事務処理の効率化や、行政運営の品質が向上することを目的として日々取り組んでいる。目標は、現在の社会情勢に対応した制度設計を実現すること。そのためには「現在の社会情勢に対応した制度とは何なのか」と自らへ問いかけながら仕事に臨むことが大切だと考えている。