国家公務員 CAREER GUIDE

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自分の経験を、日本のために、人のために。
安心して暮らせる国をつくりたい。

きっかけは、2011年の東日本大震災でした。福島第一原子力発電所の電源が、津波の影響により喪失しました。国際原子力事象評価尺度において最高のレベル7に分類される未曾有の事態となりました。この事故は当時、大学院修了後に就職していた電気設備を製作するメーカーに置いて、発電所等にも関わっていた私の心を大きく突き動かしました。「原子力安全神話」を大きく揺るがす大きな出来事をきっかけに、自分の携わる仕事についても考えるようになったのです。今まで培ってきた自分の経験を、原子力の問題を解決するために役立てたい。そんな思いが、自分自身を動かし、国家公務員を志すことを心に決めました。
「原子力規制庁」の存在を知ったのは、採用試験の勉強を始めた頃。どの省庁に入れば、自分の経験を活かせるのか考えていたときでした。その名前から、原子力について専攻していなければ活躍できないというイメージを持っていました。しかし、実際は規制をする上で原子力以外にも広い分野の知見が必要とされるため、様々な分野での経験を持った方々が活躍している職場だということを知りました。原子力を安全に運用するために、規制を一元して管理するという原子力規制庁の使命の中で自分の経験を活かしていこう。日本のために、そしてこの国に住むすべての人が安心して暮らせるようにしていこう。そんな思いで、原子力規制庁での仕事を選びました。

2013年、福島第一原子力発電所での事故の教訓を踏まえ、重大事故への対策の義務づけ、地震・津波の想定をより厳しくするなどの内容を盛り込んだ「新規制基準」が策定されました。私はその直後に原子力規制庁に入庁し、加圧水型の原子炉施設に対する規制を行う部署に配属されました。この新規制基準に適合しているか、福井県にある高浜発電所の設置変更許可の審査の仕事に携わり、主に設置変更許可までの段取りや、審査結果を取りまとめた審査書案に対する科学的・技術的意見を募集するパブリックコメントの手続きや処理を担当しました。福島第一原子力発電所の事故後、新規制基準に適合したのは、高浜発電所が川内原子力発電所に次いで二例目ということもあり、非常に社会的関心が高い時期だったため、多くのパブリックコメントが寄せられましたが、仕事を終えた時にはこれまでにない大きな達成感を感じました。国家公務員は、日本、ひいては世界からも注視されるような、社会的関心が高い大きな仕事に携わる機会があります。ときには、トップニュースになることもある。だからこそ、強い責任感と使命感が求められます。日本のために。人のために。そんな大きな仕事のやりがいに重点を置いている人にこそ、ぜひ国家公務員を志してほしいと思います。

大塚 恭弘

OTSUKA Yasuhiro

原子力規制庁
原子力規制部 安全規制管理官
(BWR担当)付
2013年入庁 【一般職大卒程度試験(電気・電子・情報区分)】

平成28年12月1日時点
(現在の所属)
原子力規制庁 原子力規制部
実用炉審査部門
現在は、新たに沸騰水型の原子炉施設に対する規制を行う部署に所属。福島第一原子力発電所の事故の教訓を踏まえて策定された新規制基準に基づく審査を担当している。沸騰水型は、福島第一原子力発電所と同じ方式の原子炉施設で、事故後はまだ新規制基準に基づく審査が終わった施設はない。だからこそ、日本の安全のために、自分が携わって、ひと通りの審査を経験したいと考えている。