国家公務員 CAREER GUIDE

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国益をかけた国際会議に参加。
日本の通信事業発展のため、力を尽くす。

幼い頃より国家公務員という職種があることは知っていましたが、そういう仕事もあるのだな程度の認識でした。就職活動の時期が近づいてきたころ、友人が公務員試験を受験すると聞き、自分も受けてみようと考えたのが最初のアクションです。公務員試験に合格したものの大学院に進学し、民間企業も視野に入れて将来何をするか考えていました。そんなとき、大学院で履修していた講義で「ユビキタス社会」という言葉を知ります。あらゆるものがインターネットにつながり、これまでなかったようなサービスが登場し、人々の生活がより豊かなものになる。それが情報通信によってもたらされるということに大きな興味を抱き、情報通信に関連する業界に進もうと心に決めました。民間企業を含めて就職活動を進めながらさまざまな方の話を伺ったのは、自分の気持ちを見つめるよい機会となりました。その結果、自分が務めたい役割は、情報通信分野の発展に向けて尽力する“旗振り役”だと気がついたのです。その役割を最も効果的に果たせるのは、官庁の立場であると考え、国家公務員を目指す意思が固まりました。情報通信行政を所管する総務省を選択した理由も、総務省が情報通信分野の発展に最も貢献できる官庁だと感じたからです。

これまで携わってきたプロジェクトはどれも印象に残るものばかりですが、そのうちのひとつとして、電波利用の国際的ルールを決定する世界無線通信会議への参加があります。この世界会議は、国際連合の専門機関のひとつである国際電気通信連合において、3~4年ごとに開催されるもので、スイスのジュネーブに世界各国から約4000人もの代表団が集まり、1ヶ月に渡り各国の利害の調整をしながら電波利用に関する国際ルールの改定を行います。私は2015年に日本代表団の一員として同会議に参加し、日本の無線産業の権益確保と国際協調促進のため、国際ルールに日本の意見を反映すべく奮闘しました。国際ルールに日本の意見を反映するためには、日本国内の意見をまとめ、アジア太平洋地域の意見をまとめ、世界会議で意見をまとめるというステップを踏んでいく必要があります。その過程では、多くの方の協力を得ながら他国代表団との信頼関係を構築していき、ときに国益をかけた激しい議論や交渉を重ねました。一連の交渉は戦略的に進めていく必要があり、重い責任感が伴いましたが、共に大きなやりがいと達成感が得られ、自分の成長にとっても非常に有益なプロジェクトでした。今後もさらにチャレンジングなプロジェクトに取り組むことで、自己成長を実現しながら情報通信分野の発展に貢献し、日本をよりよい国にしていく一助になりたいと考えています。

岩間 健宏

IWAMA Takehiro

総務省
情報流通行政局情報流通振興課
平成17年入省【Ⅰ種理工Ⅰ区分】
平成28年12月1日時点

情報流通行政局情報流通振興課に所属。ICT(情報通信技術)の先進的な利活用モデルを実証するためのプロジェクトを企画、その進捗管理などを担当している。日本に関わりをもつ誰もが、心から幸せだと感じられる国を創り上げるため貢献していきたい、と話す。