国家公務員 CAREER GUIDE

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外交官の仕事は、ドラマチックだと思う。
外交関係は、人間関係からはじまる。

海外に興味をもったのは父の影響です。幼い頃からテレビで話題となっている世界の出来事について話してくれることが多かったんです。その中で世界をフィールドにした仕事にも自然と関心が向きました。今の仕事との出会いは大学1年生の冬。大学の生協で「外交官(外務専門職)」と書かれた冊子を何気なく手に取りました。当時の冊子には、外務専門職とは、「専門言語と政治・歴史などの専門知識を駆使して日本の外交を支えるスペシャリスト」と紹介されていました。留学や海外生活の経験もなく、どちらかと言えば英語は苦手でしたが、「日本の外交を支える」というスケールの大きさに魅力を感じましたし、関心の高かった世界史や国際関係の知識を活かせる職業だと思いました。なので、公務員というよりも外交官になりたかったですね。とはいえ、志した当初は試験の過去問を見ても設問の意味すらわからないような状態。勉強中、試験科目の憲法の演習では司法試験の問題集を使っていました。他の科目の国際法や経済は分厚い専門書を読み込む日々で、何度も挫折しかけました。努力の甲斐あって無事に入省が決まった時は素直に嬉しかったですね。

外務省の仕事は楽しいと思いますよ。各国地域だけでなく、安全保障や軍縮、広報文化、国連外交など幅広い分野を扱っていて、誰でも少なくとも一つは関心を持てる分野が見つかると思うんです。外務省と在外公館の仕事もそれぞれに違った魅力があります。「日本」の看板を背負って活動する在外公館の仕事はやりがいと責任感を感じることが多かったです。今は外務省でウクライナを担当しています。難しいことも多いですが,国際社会の注目の高いウクライナに対する日本外交の政策立案に関与できるチャンスを与えてもらっていることに日々大きなやりがいを感じてます。
外交官の仕事ってドラマチックだと思うんです。文化も言語も越えて、人との繋がりを築けた時、国と国の関係も変えていくことができる。それを実感したのは前任地のトルクメニスタンでした。着任して数ヶ月後、東京で中央アジアと日本の外相会合が開催されました。私は外務省の指示で日本に戻り、トルクメニスタンの外相のアテンドを務めました。誠心誠意とりくんだ結果、外相とは個人的にも親しくなり、トルクメニスタンに戻ると、同国の外務次官やアジア局長からお礼を言われ、私への対応も好意的なものとなっていました。その後はトルクメニスタン外務省や政府との風通しが良くなり、停滞していた様々な案件の交渉が進み始めました。念願だった大統領訪日や在日大使館の開設も在任中に実現。困難な場面でも、それまでに築いた良好な関係が問題解決の重要な鍵でした。僭越ながら外交関係とは人間関係からはじまるものなのだと肌で感じた日々でした。

松山 哲士

MATSUYAMA Satoshi

外務省
欧州局 中・東欧課
2007年入省 【外務省専門職員採用試験】

入省後、国連政策課勤務、2年間の露語研修を受けた後、ロシアの在サンクトペテルブルク日本国総領事館で勤務。広報文化担当副領事として100件以上の日本文化行事に携わる。2012年~2014年在トルクメニスタン日本国大使館で勤務。2014年9月より現職。トルクメニスタンでは、在日大使館の開設、大統領の訪日、日本企業の進出支援の強化など大きな成果を残す。仕事上、大切にしていることは誠実と連携。プライベートでは一児の父。世界各国どこへ行っても家族と楽しく暮らしたいと語る。