国家公務員 CAREER GUIDE

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国家の意思決定を内側から担い
あらゆる問題や課題に対して主体的に関わっていく。

就職活動を意識し始めた頃、自分の興味・関心に思いをめぐらせ、今後10年、20年と携わりたいと思える分野を探していました。その中で、もともと歴史が好きだったこともあり、次の3つの想いが浮かんできたのです。「政府の重要な意思決定は将来的に歴史の一部になる可能性が高い。そのプロセスを内側から見てみたい」「重要な政策の立案は自分や自分の子どもにも大きな影響を及ぼす可能性が高い。その決定プロセスに携わりたい」「自分の生きている社会を多少なりとも改善するような制度づくりをしてみたい」――これらを実現するため、就職先として国家公務員を意識するようになりました。中でも財務省に魅力を感じたのは、予算や税制、関税政策・税関行政、通貨・国際金融システムなど、多岐にわたる所掌により社会の根幹や経済活動の基盤を担うものであること。また、あらゆる分野の政策に対して主体的に関わり、日本の抱える課題の解決に取り組めると考えたからです。今後、業務経験や人生経験を重ねていく過程で、自分自身の問題意識や興味・関心が変化していく可能性もありましたが、財務省の所掌は予算から途上国支援までと幅広いもの。新たな問題意識が生まれたとしても、財務省が扱う仕事の中にその課題の解消につながる分野があるだろうと思えました。そのため、常に高いモチベーションを持って仕事を続けられるだろうと考えたのです。

これまでの仕事で、主税局総務課の係長として携わった「社会保障と税の一体改革」がもっとも印象に残っています。少子高齢化が進む中、「受け取る側」と「支払う側」の均衡が取れた持続可能な社会保障制度の構築は急務です。私が携わった改革は、そのための安定的な財源確保と財政健全化を同時に達成するため、社会保障制度と税制を一体的に改革するものでした。現在の社会保障制度は、高齢者世代を中心に給付し、負担は主に現役世代。さらに、社会保障費の公費負担の一部を借金という形にして将来生まれてくる子や孫の世代に先送りしています。その現状を見直し、給付・負担の両面で人口構成の変化に対応し世代間・世代内の公平性が保たれる制度へと改革する。将来の国民のことまで考えて制度を築いていくという点は、まさに国家公務員の仕事であると感じました。このような政府の重要な意思決定プロセスに関わることは、財務省を志した際に期待していたものだったため、強く印象に残っています。「国家公務員」「財務省」と聞くと、「前例踏襲」「旧態依然」などのイメージを持っている方が多いかもしれません。でも実際には、職員一人ひとりがそれぞれのフィールドで少しでも社会を良くしたいという想いを持ち、日々新たな課題に取り組んでいるのです。財務省の役割は外からでは分かりにくいかもしれませんが、興味を持った方はぜひ説明会などに来て、働いている人々と直に言葉を交わしていただきたいと思っています。

田中 林太郎

TANAKA Rintaro

財務省
関税局業務課
平成20年入省【Ⅰ種法律区分】
平成28年12月1日時点

輸出入貨物の通関に関する制度を所掌する関税局業務課の総括補佐として、安全・安心な社会の実現、関税などの適正な賦課・徴収、貿易円滑化を推進している。公務員の妻と、3歳の娘がいるため、効率的に仕事を進め、できるだけ家族との時間を作るようにしている。