国家公務員 CAREER GUIDE

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もっと愛される日本に。
オールジャパン体制で、
外国人旅行者を受け入れる観光施策を。

私の大学生の頃には、日本の各地において、子どもの数が減り、人口減少が問題視されるようになりました。また、高齢化が進み、かつてはにぎやかだったお祭りも、担い手不足で廃れていってしまう地域も目立つようになりました。私の育った地域でも活気が失われていく状況を目の当たりにしていたんです。その経験から、“まちを活性化させるにはどうしたらいいか”を自然と考えるようになっていきました。就職活動時には、民間企業も視野に入れながら様々な方向を模索していましたが、最終的には国家公務員になることを決意。たくさんの方と話をしていくうちに、自分がやりたいのは『生活者の身近に寄り添う仕事』、『地域が抱える課題を根本から解決していく仕事』だと気が付いたことがきっかけです。
最初は国家公務員というとニュースで知る印象しかありませんでした。なんとなく、国の中枢で働いていて、トップダウンで決められた仕事をこなしているのではないかというイメージだったんです。でも官庁訪問で実際に働いている方々にお会いして、そのイメージはがらりと変わりました。失敗やミスが許されない責任ある仕事ではあるけれど、自分自身の知恵を絞ってまずはやってみようとトライする気持ちも忘れない。国や地域をより良くしたいという熱い想いで、世の中の発展のために、地に足のついた制度や政策を生み出していく。そんな方々の話に魅了され、私もその環境の中で自分自身を成長させたい、と強く考えるようになりました。

観光庁では、観光立国実現に向けて一丸となって取り組んでいます。私のいる部署のミッションは、外国人旅行者が滞在中や移動時に感じる不便や不満を徹底的に解消すること。日本での旅行に高い満足度を感じてもらうために、様々な受入環境整備を進めています。今、一番多い要望は「無料Wi-Fi環境が足りない」という声。その他にも、表示の多言語対応や外国のクレジットカードが使えるATMの設置、近年増加しているムスリム旅行者への礼拝所の確保や食事の用意など、やれること・やるべきことはまだまだたくさんあります。
外国人旅行者の受入環境を整備するには、民間事業者、他省庁、地方自治体との協力体制が欠かせません。公共交通事業者をはじめ、通信事業者や金融関係事業者、また宿泊施設や飲食店など、様々な関係者の方々と連携しながら進めていく。このフィールドの広さが、私にとってはとても魅力なんです。民間事業者の方々に外国人旅行者を受け入れていく重要性を理解していただき、前向きに取り組んでくれるという報告をもらった時は、本当にうれしく思います。私たちは外国人旅行者の代弁者となって、それぞれの課題に向き合っていく必要があります。外国人旅行者や民間事業者の方々などの生の声に耳を傾けて寄り添うように、魅力的な観光立国の実現に向け、これからも取り組んでいきたいと思っています。

後藤 暢子

GOTO Nobuko

国土交通省
観光庁 外客受入担当参事官付
2006年入省 【Ⅰ種経済区分】

これまで、自動車・住宅・航空分野に従事。入省後の米国留学時にクラスメイトの日本訪問を企画・実施したが、その際に外国人旅行者の受入体制の必要性を実感。当時の経験が、いま観光庁での訪日外国人施策に活かされている。今後も、現場感覚をしっかりと持ち、生活者に密着した分野に幅広く携わっていくことが目標。