国家公務員 CAREER GUIDE

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社会全体を俯瞰して、
『あるべき姿』を追求する。

もともと「社会のために働きたい」という想いが強く、大学時代は公益性が高いとされる法曹界への就職を希望していました。弁護士や検事、裁判官などですね。ロースクールで勉強に取り組み、司法試験にも合格することができました。ただ、就職活動においてより具体的に仕事内容をイメージしていく中で、「今存在している制度や法律を『前提』として個別の事件や紛争を解決していく」ことにとどまらず、「制度や法律自体をあるべき姿に近づけていく」国家公務員の方が自分には向いているんじゃないかと考えるようになったんです。きっかけは、国家公務員の説明会に参加して金融庁の方と話したこと。「もっと、こういう制度があるべきですよね」といったお話を聞いて、なるほど国家公務員であれば、制度自体を変えて社会問題の解決を図ることができるのか、と。
一緒に司法試験の勉強をしていた仲間たちは急な方針変更に驚いていましたが、私のことをよく知っている家族は、たしかにそっちの方が向いているね、という反応でした。昔から、特定の意見に偏ることなく、一歩引いて全体のことを考えるタイプだったので、そう言ってもらえたのかなと思っています。金融庁を選んだのも、社会全体に関わるというイメージが強かったからです。個人でも企業でも、あらゆる経済主体が活動をする時には、金融は絶対不可欠であり、従って金融が経済・社会に与える影響はきわめて大きいですから。実際に入庁してからも、まさにイメージ通りの仕事です。この仕事を選んでよかった、心からそう感じています。

やはり、社会全体に深くかかわる仕事だということが最も大きな魅力です。昨年は証券関係の法改正に携わり、ベンチャー経営者が資金を集めやすくするための制度をつくりました。金融をさらに円滑にして、企業の成長をバックアップする。ただしこれに関しても、「一方」だけを見て判断するわけにはいきません。お金を出す側である投資家の方々が安心して使える仕組みにすることが大切です。出資する側、される側。双方を俯瞰的に見てバランスをとっていくことを心がけていました。もちろん、組織として最終的に決定するのは幹部なのですが、新人でも意見を聞いてくれる風土なので、常に自分なりの意見を持つことを大切にしています。
社会とは、つまり人です。直接顔を知らない人たちも含めて、全員の幸せを追求していく。そのために、新しいことに挑戦し、学び、知見を深めていく。とてもやりがいを感じられる仕事です。ただ、理想の自分を100点だとしたら、今はまだまだ一桁台。経済や会計に関する知識も身に付けていきたいし、今よりもっと社会全体を俯瞰的に見つめる力も養いたい。そのためには金融以外の知識を得ることも欠かせません。周囲には、目標となる先輩方がたくさんいます。この環境に感謝しながら、毎日勉強させていただいてます。一日も早く、安心して仕事を任せてもらえる人になる。それが、現在の目標です。

原 昌宏

HARA Masahiro

金融庁
総務企画局 企画課保険企画室
2013年入庁
【総合職院卒者試験(法務区分)】

学生時代の専攻は刑事政策・経済法など。司法試験で学んだことは、条文や法律を考える際のベースとして活きている。現在は保険業等に関する制度の企画・立案や、アジア諸国に対する金融技術支援を担当。常に全体を俯瞰し、客観的に判断することを心がけており、グローバルな金融システムにおいて日本がどう行動すべきかを検討するため、海外当局の動向にも目を配っている。国家公務員は、社会全体に思いを巡らせ、幅広い視野を持って仕事ができる点が魅力だと語る。