国家公務員 CAREER GUIDE

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信号機の設置後、偶然聞いた「喜びの声」が
人の役に立てたという強い実感に

子どもの頃から父親に「人として生まれてきたからには、どうせなら人の役に立つ人間になりなさい」と言われていました。私が大学院にいた頃は、ちょうどバブル崩壊後の就職難。就職先の選択肢を増やした方がいいだろうと国家公務員を受験しましたが、今思えば父親の言葉も大きかったのでしょう。仕事として「人の役に立つ」を実現できるのは、国家公務員ではないかと考えたのです。その中でも、人々の生活に直結する警察の仕事に魅力を感じたのは、学生時代に専攻していた地球惑星物理学とのギャップがあったから。私が学生時代に研究していた火山学は、大自然を相手にしたスケールの大きいものでしたが、日々の研究で重要なのは地道な作業の積み重ね。一方で、警察の仕事は毎日のように新聞やメディアに登場します。今まで自分が経験してきたものとは、次元の違う新鮮味を感じました。また、警察庁の特徴として、都道府県警察(いわゆる現場)と国の機関である警察庁の両方で働く機会があることも、魅力の一つだと思います。
これまで仕事をしてきた中で大切にしてきたポリシーは、”和して同ぜず”。仕事をスムーズに進めるためには、人との協調・調和は重要な要素ですが、だからといって安易に人に流されるのではなく、自分の信念を大事にし、簡単に曲げるべきではないともと考えています。

これまでで一番印象に残っている仕事は、都道府県警察での信号機の設置です。信号機の設置は、地元の要望などに基づいて、現地調査を実施した上で判断することになります。適切でない信号機の設置は、安全で円滑な交通に支障をきたすおそれがあるため、慎重に検討しなくてはなりません。その難しさもさることながら、信号機を喜ぶ声が聞けたことが非常に印象に残っています。信号機の設置後、休日にたまたまその交差点を通りかかったところ、自転車に乗った中年男性が「やっとここに信号機が立った。よかったー」とおっしゃっているのを耳にしたのです。人の役に立てたと実感することができ、大きなやりがいを感じました。
今後は、警察庁技官として技術を用い、ITを活用した警察装備資機材の充実強化など、現場の警察官が少しでも楽になるような施策に取り組みたいと考えています。志望している方にお伝えしたいのは、若手のうちから責任のある仕事に携わることができるので、やりがいは間違いなくあるということ。また、幅広い仕事ができるので、好奇心旺盛で反射神経が優れている方に向いているのではないかと思います。

根木 まろか

NEKI Maroka

警察庁
情報通信局 情報通信企画課
平成11年入庁【Ⅰ種情報工学区分】
平成28年12月1日時点

現在は、世界中で発生するサイバー攻撃に関する情報の収集・分析を担当。今後もさまざまな仕事に携わる上で、どんな些細なことでもいいので人の役に立ちたいと考えている。人生の夢は、死ぬ前に「楽しい、いい人生だったなと胸を張って思える」ようになることだという。