国家公務員 CAREER GUIDE

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きっかけは、震災時に役所へ向かった父の背中。
縁の下の力持ちとして、この国を支えたい。

私は兵庫県の出身で、小学生の時に阪神淡路大震災を経験しました。当時、地方公務員だった父は真っ先に市役所へ。その後ろ姿を見送りながら、母が「お父さんの仕事は市民を守ることなんだよ」と、教えてくれたのです。子供ながらに、人のために働く父の仕事を、とても誇らしく思いました。そして、ぼんやりとではありますが「公務員」ってすごいんだなあ、かっこいいんだなあと思ったのをよく覚えています。それから年月が経ち、就職を考えるようになった時、改めて公務員の仕事について考えました。公務員といっても選択肢は色々ありますが、私はより長期的、全体的な視点に立って国づくりに関わっていきたいと思ったんです。人事院は国家公務員の採用、人材育成、勤務時間や給与などの勤務条件の制度を担当しており、「人が主役」の機関です。この国を支える国家公務員を主役に、一人ひとりが活躍できる環境を作っていくというのが人事院の役割のひとつ。だからこそ、人事院では人を「人財」ととらえており、人を大切にするという考えが自然と浸透しているように感じました。小規模な役所ですが、職員間のつながりも強く、やりがいをもって働けると思ったんです。国家公務員の縁の下の力持ちとして大切な役割を担うこの仕事は、あの日見た父の背中に通じるものを感じています。

公平審査局で勤めていた時のことです。ある組織が廃止されることになり、525人もの職員が分限免職になるという大きな出来事がありました。職員は勤務条件、給与決定、公務災害の認定などについて、人事院に対して不服申立てをすることができます。そして公平審査局はその申立てに対して調査(審理)を行うほか、制度や救済措置について説明し、解決に努める役割を担います。この時、私は不服申立ての窓口として調査(審理)に携わりました。慎重に調査を進めた結果、一部の事案については処分を取り消すという判断が下され、救済措置をとることができたのです。人事院が中立的な機関として、職員救済の最後の砦であることを実感した瞬間でした。こうした大きな事案に、私自身も微力ながら携わることができたのはうれしかったですね。改めて人事院の役割の重要性を認識できた、大変貴重な経験となりました。
今、私は子育て中で、育児休業や育児時間などの制度を利用しながら仕事との両立を図っています。私のようなワーキングマザーだけでなく、介護に時間が必要な人もますます増えるでしょう。さらに働き方も多様化していくと思います。育児・介護だけでなく、いろんな背景をもつ人たちそれぞれが、いきいきと働ける環境・制度づくりに努めたいと思いますね。

友藤 舞

TOMOFUJI Mai

人事院
人事課能率厚生管理室
平成17年入省【Ⅱ種行政区分】
平成28年12月1日時点

仕事で大切にしているのは、相手との信頼関係を築くこと。信頼とはすぐに得られるものではなく、日々の行動の積み重ね。周りとの連携を大切に仕事を進めている。また、人事制度は形だけの制度ではなく使い手(国家公務員)にとって使いやすいものでなければならないと考える。作って終わりではなく、生きた制度になるよう業務にあたっている。