国家公務員 CAREER GUIDE

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省庁や地域の壁を越え、
より良い社会の実現を目指す。

国家公務員を目指すことを決意したのは、省庁説明会に参加したことです。小泉内閣における三位一体の改革が議論されていた当時、それまでの私にとって、これらは新聞やテレビの中だけの、遠い世界の話でした。
しかし、省庁での説明会で総務省を訪れ、職員の方の話を聞く中で、まさに今、自分はこの仕事に携わるか否かの選択を迫られているのだということに気付いたのです。これまで、省益だ縦割りだと役所の弊害を様々耳にしていたこともあり、正直、国家公務員に対する印象は、良いものばかりではありませんでした。ところが、そこで展開されていた議論は、省庁の壁を超え、それぞれの意見を踏まえた上で、どうすればより良い政策の実現に繋がるかという真摯なもの。私は、職員の方の熱意や志の高さに圧倒され、この場所で、この尊敬できる方々と一緒に働きたいという気持ちを強く持つようになりました。
一方で、地方公務員として住民と近い立場で仕事をすることにも魅力を感じていたので、国と地方のどちらで働くか、最後まで悩みました。しかし、国家公務員として採用された後も、人事交流という形で地方公務員を経験する機会があることを知り、総務省へ入省することを決意しました。

多くの政策は、一担当のたたき台の案から具体的な議論が始まります。自分の携わる仕事が国家の取り組みとして昇華されていくこと、これ以上のやりがいはないと思います。
なかでも印象に残っているのは、入省4年目に携わった公立病院改革。公立病院は、地域の中核的な医療機関として重要な役割を担っていますが、経営状況の悪化や医師不足の深刻化など、とりまく環境は極めて厳しいものになっています。当時、政府は改革プランを提示し、各病院に経営改革を促した後に、財政支援の大幅な拡充を行いました。私は、各病院の経営改革の進捗状況を取りまとめるとともに、財政支援の制度設計に携わりました。公表した資料が新聞や雑誌に大きく取り上げられ、それをきっかけに議論が喚起されたり、担当を離れた今でも、各病院の改革が進んでいる話を聞くと大変嬉しく思います。
また、国家公務員でありながら、宮崎県庁で地方公務員として、現場で働く機会を与えられたことも貴重な経験になりました。総務省で設計に携わった制度を、地方で実際に運用する立場として捉え直し、再度総務省に戻った時、それらを地方の実情に即した制度に見直すことができる。この経験を通して、国家公務員として現場を知ることの重要性を再認識するとともに、広い視野を持って物事に取り組む姿勢など、多くのことを学びました。
一国民である自分が公務を担っている。この感覚を大切にしながら、今後も社会全体の利益のために、仕事に取り組んでいきたいと思います。

佐藤 弘康

SATO Hiroyasu

総務省
大臣官房 秘書課
2005年入省【Ⅱ種行政区分】

入省初年度から1年半地方債を通じた過疎地域の支援を担当。その後、2年間の宮崎県庁勤務を経て総務省に戻ってからは公立病院の経営改革とその財政支援、国として地方の財源を保障するために必要な地方財政計画の策定、地方交付税を通じた東日本大震災の財政支援を担う業務などを経験。現在、国会議員でもある総務大臣政務官の秘書業務に携わる。家に帰れば、2児の父親として子育てをしているつもりが、学ばされることが多いことを実感する日々。