国家公務員 CAREER GUIDE

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弁護士として培った知識と経験を
もっと広く、多くの人に、活かしたい。

現職に着く前は、弁護士としてさまざまな事件やトラブルの解決にあたっていました。ニュースなどで大きく取り上げられ、多くの方がご存知かと思いますが、消費者被害はいまや社会問題として大きな注目を浴びています。私も弁護士時代に、多くの被害者の相談にのってきました。その中で痛感したのは、消費者を守るための法はまだまだ未整備だということ。卑劣な手段で多額の資産をだましとられても、打つ手がなく実質泣き寝入りするしかないという被害者にも多く接してきました。行政の仕組みを整え、根本的な解決を図らなければならない。その必要性を強く感じたのです。弁護士として一つひとつの案件に向き合うよりも、国の施策づくりという面から消費者被害の撲滅に取り組みたい。徐々にそうした意欲が増大し、国家公務員を志しました。現在は、特定商取引に関する法律の企画に携わっています。消費者庁では、問題のある商取引を規制する一方で、消費者のみなさんにも知識をつけてもらえるよう消費者教育にも力を入れていますが、取り組まなければならない課題はまだまだ山積みです。でも、裏を返せば今後それだけ世の中をより良いものにしていけるということでもある。今後も消費者のみなさんが安全に安心して暮らすことができる世の中を目指して、日々の業務に向き合いたいと思っています。

消費者の方から直接「ありがとう」と言われる機会は多くないのですが、私たちの仕事は、世の中の仕組みそのものを変えていくことができる。やはりそこに大きなやりがいを感じています。先日、消費者庁としても長年かけて取り組んできた制度の導入が決まりました。不当な表示をおこなった事業者に対する課徴金制度です。いわゆる産地偽装などの問題に対する施策のひとつ。これまでの法律ではそうした不当表示をおこなった事業者に対して、その是正や再発防止策の提示を要求することしかできなかったんです。被害者が民事訴訟を起こしたりしない限り、不当に得た利益にも関わらずお金は彼らの手元に残ってしまうという状況でした。この制度が施行されれば、違反者に課徴金の納付を命じることができるようになります。私も制度の導入業務に関与し、法案が成立する瞬間に立ち会うことができました。世の中が大きく変わっていく。そんな実感がわくと同時に、私たちの仕事の一つひとつが社会に大きな影響を与えていくのだと身が引き締まる思いがしました。まだ入庁して2年目。多くのことを勉強する毎日です。今後は、より深く法制度の企画立案に関わっていけるよう努力を続けたいと思っています。

片岡 大輔

KATAOKA Daisuke

消費者庁
取引対策課
2013年入庁 【選考採用】

大学時代は言語学を専攻。文法の仕組みを論理的に解明する研究に没頭。法の分野にも、ロジカルに解明していくおもしろさがあるのではないかと興味を持ち、法科大学院への進学を決意。卒業後、司法試験に合格し、約3年の弁護士経験を経て現職に至る。現在は弁護士時代には味わうことができなかった、仕事のスケールの大きさを実感する日々。「困ったときはお互いさま」というシンプルな考えを大切に、忙しい時も手をとめて人の話に耳を傾けたいと語る。