国家公務員 CAREER GUIDE

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「未来の先行投資」というミッションの下、
誇りある日本を創っていきたい。

大学・大学院時代は、理系で物理学を専攻していたため、元々は他の多くの学生と同じように、研究者や技術者などの専門職を目指していました。ただ、実際に研究に取り組む中で、自分自身の適性や関心を改めて考えた時、一つの専門分野を突き詰めるよりも、幅広い視野を持ち多様な価値観を身に付け、多面的で深い見方が出来るようになりたいと思うようになりました。そんな中、文部科学省では、行政官として学生時代に学んだ科学技術の知識を生かせるだけでなく、自分の関心が深い教育や文化、スポーツも所掌しており、どの部署であっても興味を持って前向きに業務に取り組むことが出来ると感じました。また、海外留学のチャンスや、大使館での勤務など、自分の努力次第で多くの可能性が開かれていることも魅力的でした。様々な業務や経験を通じて、自分自身を成長させることができ、また、それを社会に貢献できる環境に強く惹かれました。
就職活動に向けては、春休みに文部科学省で四週間インターンシップに参加したり、社会勉強も兼ねて様々な業種の民間企業を訪問させていただいたりしましたが、最終的には国家公務員として文部科学省を目指すことを決意しました。「十年、二十年経った時に、日本の現状に対して、外から不満を言うのではなく、微力であろうとも、様々な角度から主体的に関わり、誇りある日本を創っていきたい」という思いが、決断を後押ししました。

国家公務員の仕事は国や国民のためのものなので、困難な仕事であっても簡単に言い訳ができない仕事ですが、その分、非常に大きな責任とやりがいがあります。文部科学省が所掌する教育や科学技術などの分野では、すぐにはその結果がでないことも多いですが、自分が携わった施策が数年経ってから成果が上がるなど、実際に役立っている話を聞くと、当時は苦労していても取り組んで良かったと、やりがいを感じます。
現在、自分が担当しているライフサイエンスの分野は、生命が営む生命現象の複雑かつ精緻なメカニズムを解明する科学であるとともに、その成果は、国民の健康長寿の実現や食料・環境問題の解決につながるなど、社会的な課題解決の手段として大きく期待されています。
例えば、iPS細胞等に関する研究はまさに日進月歩です。先日も滲出型加齢黄斑変性という眼の難病に対してiPS細胞を用いた世界初の細胞移植が行われるなど、連日その研究成果が新聞紙上等を賑わしています。一般的な治療法や創薬に結び付くには多くの検討課題があり、まだまだ時間はかかると思いますが、一日でも早く研究の成果を社会に還元できるよう、iPS細胞等を用いた再生医療の実現に向け、“未来の先行投資”とすべく、日々やりがいを感じつつ業務に取り組んでいます。

馬場 大輔

BABA Daisuke

(掲載当時)文部科学省
研究振興局 ライフサイエンス課
(現職)外務省
在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官
2004年入省【Ⅰ種理工Ⅲ区分】

これまで、主に科学技術行政や高等教育行政に従事。米国の大学院に留学中、東日本大震災が発生。それまでは、CNNなどのニュース番組でも日本を扱うことはほとんどない一方で、発展を遂げる新興国が大きく取り上げられており、日本の存在感が低下している状況に改めて危機感・問題意識を抱く。留学中に学んだ“Vision without action is merely a dream. Action without vision just passes the time. Vision with action can change the world.”という言葉を胸に刻み、誇りある日本を創っていきたいと語る。