国家公務員 CAREER GUIDE

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多様かつ複雑化する国際安全保障環境。
学生時代フランスで感じた問題意識に、
今向き合っています。

「国際的な仕事がしたい。」と思ったきっかけは、学生時代になんとなく参加した留学生との交流会でした。多様な文化や考えに触れ、海外の学生と議論するのはなんて楽しいのだろう!と夢中になったのを今でも覚えています。気がつけば、当時は苦手だった英語を駆使しながら、必死に様々なことを伝えようとする自分がいました。まさに「人生の転機」とも言える衝撃的な体験でした。海外の人と交流を深めることは、自国・日本を意識することでもあります。私は次第に、日本を背負って働く国家公務員という職業にも興味を持ち始めました。そして、大学4年の時、フランスへ留学。国際関係論について学ぶゼミでは、必然的に日本の立場や考えを伝えることが多く、世界と日本の考え方に違いがあることを、身をもって感じました。中でも印象深かったのが安全保障についてのトピック。日本とヨーロッパでは大きな意識の差があり、このギャップを埋めて多くの国々と共通認識を深めていくことが日本の安全保障政策、ひいては平和な世界を作っていく上で非常に重要だと感じたのです。そもそも大学受験〜在学中に、9.11アメリカ同時多発テロ事件、アフガニスタン紛争、イラク戦争と、安全保障の激動期とも言える時代を見てきたため、安全保障政策には大きな関心がありました。わが国の安全、世界の平和を実現するためにはどうしたらいいのだろう、自分が貢献できる場所はどこなのだろう。悩みぬいて導き出した結論が、安全保障政策に取り組む防衛省で働くことでした。

皆さんもニュースなどでご存知かと思いますが、わが国を取り巻く安全保障環境は、一層厳しさを増しています。いわゆるグレーゾーン事態の増加・長期化、周辺国による軍事力の近代化・強化や軍事活動などの活発化、ISILの台頭、拡散するテロ問題、激増する難民問題など、以前からある課題から新たに起きてきた問題まで、その様相は多様でかつ複雑化しています。難しい問題ですが、黙って座していても平和は実現しません。国際社会と協力しながら、わが国もなんらかの貢献をしていく必要があると強く感じています。私が籍をおく調査課戦略情報分析室では、世界の軍事情勢の分析業務を行っています。日本周辺から世界各地に至るまでの地域安全保障情勢、テロ、サイバー等各種テーマ別安全保障情勢の分析など。膨大な情報を知識として蓄え、班員と活発に議論し、安全保障政策の基礎となる世界像をあぶり出していきます。さらには、世界中のカウンターパートや研究者たちとも頻繁に意見交換を行い、新たな視点や考え方を取り入れる一方、わが国の安全保障における考え方を相手方に伝えるよう努めています。こうした業務は、まさに学生時代フランスで芽生えた問題意識に向き合うことそのもの。自分の目指すことを少しずつ実現できている現状に、大きなやりがいを感じています。国家公務員の仕事は一生をかけるにふさわしい大きなものです。人生のテーマは人それぞれですが、私にとってのテーマは安全保障でありわが国そして世界の平和です。そしてそのテーマに貢献できる機会を防衛省は与え続けてくれています。

丸﨑 玲

MARUSAKI Akira

防衛省
防衛政策局 調査課
戦略情報分析室 地域情勢班長
平成20年入省【Ⅰ種法律区分】
平成28年12月1日時点

「旅人よ、道はない。道は歩くことによってできてくるのだ。」というスペインのことわざが座右の銘。国家公務員としての自身の仕事は日本の未来というまだ見ぬ「道」を形作る「旅」だという。安全保障を担う防衛省が誤った「道」を進めばその影響は甚大。しかし立ち止まっていれば袋小路。慎重に考えつつ、時には大胆な決断力をもって新たな「道」を切り開くことができる「旅人」でありたいと語る。