2019イクメンパスポート
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イクボスインタビュー④育児休業を取得しやすい雰囲気づくりを心掛けて防衛省 陸上自衛隊第72戦車連隊 本部管理中隊長3等陸佐八田 将弘平成29年度に、男性自衛官が「男の産休」と育児休業を取得及び育児休業取得の相談を受けました。双子が生まれる4カ月ほど前のことと記憶しています。奥さんも自衛官で、子どもたちを保育園に預けられる日までは2人で育児に専念し、その後、2人揃って職場復帰したいということでした。 話を聞き、私も1歳の子どもを持つ父親として、この気持ちをよく理解でき、希望を叶えてあげたいと思ったのと同時に、代替要員をどうしようと、不安を覚えたのは事実です。しかし、私の上司に伝えると「取得させなさい」と、力強い言葉をいただき不安は解消されました。 育児休業を取得する男性隊員は当隊で初めてということで、隊員たちがどう受け止めるかも気になりましたが、「育児、頑張れよ!」と、応援する雰囲気になったのが嬉しかったです。負担を軽減するため2人体制に 育児休業に入る2、3カ月前に、かつて人事業務を担当したことのある隊員に 私の勤務する本部管理中隊では、本省から配布された「男の産休」のポスターを貼り、啓発活動を行うとともに、私をはじめ、幹部が積極的に取得するよう部下隊員に指導しています。その効果もあり、「男の産休」の取得率が高いのが自慢です。平成29年度には本部管理中隊で勤務する男性隊員が初の育児休業(4カ月)を取得しました。 第72戦車連隊はその名の通り戦車部隊ですが、本部管理中隊は戦車部隊を様々な面からサポートする役割を持っています。育児休業を取得した隊員は、当時、本部管理中隊の中隊本部に所属し、人事陸曹として人事業務を担当。隊員約130人分の人事記録の作成をはじめ、給与計算、家族支援等、幅広い業務を1人でこなしていました。双子の育児を応援 本人から、「双子が生まれるので、奥さんのサポートをしたい」と、「男の産休」39
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