ブックタイトルイクメンパスポート2018

ページ
23/76

このページは イクメンパスポート2018 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

イクメンパスポート2018

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

イクメンパスポート2018

く、複数人で担当するようにしています。また、業務に関する基本的な情報は、組織内で共有するように心がけています。育児休業に限らず、職員が休暇を取る際は、別の職員が代わって対応する体制が整っています。
 特に子どもの出産はおめでたい話です。そんな時に仲間同士が助け合う雰囲気は、業務運営にも良い影響をもたらしたと思っています。
男性職員にこそ周知したい制度
 休暇を取得した職員からは、職場の仲間や上司に感謝の言葉がありました。6日間という短期間の休暇でしたが、奥さんを精神的、物理的にサポートできたので、休暇を取得して良かったという感想を聞きました。そして、今後、同僚に相談された場合には、制度について説明し、取得を勧めたいと話してくれたので、私自身、うれしく思っています。
 私は男性職員にこそ、支援制度について周知徹底する必要性を感じています。この職員も、当初は「男の産休」について知らず、有給休暇を取得するつもりだったかも知れません。
 以前、あるシンポジウムで、安倍首相が「まずは隗(かい)より始めよ。国家公務員は全員男の産休を!」と推奨した経緯もありますので、組織としても、男性職員の育児休業や妻の出産後の休暇(男の産休)を浸透させるべく、広報活動に努めていきたいと思います。
時代とともに、出産日は休める環境に
 十数年前の職場では、まだ男性が育児に参加し、休暇を取る雰囲気はありませんでした。当時、職場の上司や同僚の方が、子どもの出産日やその前後に、普通に出勤していたことを思い出します。時代の流れとともに、出産日とその前後に、男性が休むことは、自然な事として受け入れられています。環境などが整った今、私の役割は、休暇の取得を促すことだと考えています。
 今回、職員の6日間の休暇は、奥さんの大変さに比べたらわずかな期間ですが、まずは取得することが大事だと思います。
遠慮せず、ぜひ取得を
 私は、日頃から職員とのコミュニケーションを大事にしています。普段から家庭内の話題などを何気なく投げかけてみると、職員もお子さんのことなど、うれしそうに話をしてくれます。
 男性職員にとっては、奥さんの妊娠・出産は、嬉しいはずですが、プライベートな話を仕事に持ち出してはいけない…などと考え、職場ではなかなか言い出せない面もあるかと思います。
 「男の産休」を考えている職員には、遠慮せずに、奥さんを労わる気持ちと、子どもの貴重な成長を見守ることを大事にして、積極的に取得することを期待しています。