政策ライブトーク推進会議(第2回) 議事概要
1.日 時:平成19年6月7日(木)9:00−9:30
2.場 所:総理大臣官邸 小ホール
3.出席者:林副議長、各府省副大臣等
川上 和久 明治学院大学法学部教授
國廣 正 弁護士
萩原なつ子 特定非営利活動法人日本NPOセンター常務理事
穂坂 邦夫 NPO法人地方自立政策研究所理事長
4.自由討議要旨:
副議長よりあいさつがあった後、事務局より資料に沿って説明が行われた。説明後、7月、8−9月のテーマについて、議論のたたき台として、林副議長から、7月を「地球環境問題(地球温暖化対策に関する国民運動について)」、8−9月を「「子どもと家族を応援する日本」重点戦略の基本的な考え方を踏まえた今後の課題について(戦略の全体像のとりまとめに向けた今後の具体的な少子化対策のあり方)」及び「信頼される学校づくりについて」とする私案が説明された。その後の自由討議の要旨は以下のとおり。
大野総務副大臣)
現在、総務省では「頑張る地方応援プログラム」を展開中であり、地方分権に対する関心が非常に高いことを感じている。
池坊文科副大臣)
いろいろなことを多岐に渡って議論するためにも、テーマによっては、所管大臣のみではなく、複数の大臣に出席していただいた方がよいのではないか。
林副議長)
日程の調整がつけば、出席ということにしたい。
大村内閣府副大臣)
年金問題はテーマとしないのか。
高井政策ライブトーク室長)
国民からテーマに関する意見を募集した結果、年金問題は1件だった。
山本農水副大臣)
テーマに関する意見募集を締め切ったのは、いつなのか。
高井政策ライブトーク室長)
6月1日である。
川上氏)
地球温暖化対策に関する国民運動をテーマとして取り上げることについては適切だと思うが、環境省のみではなくエネルギー関係の団体が行っている省エネ活動について、国民に情報提供すべき。
渡辺経産副大臣)
経産省や各産業の取り組みの実態については、もう少し国民にアピールする必要がある。
萩原氏)
7月に地球環境問題を取り上げることは非常にタイムリー。ただ大変だということではなく、みんなで一緒にやっていきましょう、と言うやり方がよいと思う。
山本農水副大臣)
地球環境問題は農水省も大きな役割を担っている。政策ライブトークを、その国民運動のスタートにつなげられるものにしてもらいたい。
林副議長)
それでは、7月の開催テーマを地球環境問題とすることで決めさせていただいてよろしいか。
出席者一同から賛同の声。
林副議長)
8、9月のテーマについては、「少子化対策」と「学校づくり」の2つということで御一任いただきたいが。
穂坂氏)
8、9月のテーマはこれでいいが、今後のテーマ選定に当たっては、インターネット以外でも、もっと広く国民からの意見を聞けるようにすべき。
林副議長)
もう少し、インターネットを使用しない方からも意見を聞けるようにしてもらいたい。
渡辺経産副大臣)
地域活性化対策についても、早めにテーマとして取り上げるべき。
岩屋外務副大臣)
8、9月のテーマについては一任するが、生まれ変わった国民対話がいよいよ始まるということをしっかりと広報すべき。
田村総務副大臣)
テーマに少子化対策を取り上げることは、非常に時宜を得ているので賛成。
今後の運営についてだが、いろいろな方が参加されるので、対話が荒れることも想定される。「やらせ」はしてはならないが、運営の仕方について考えるべきではないか。
國廣氏)
単なる政府広報の場としてではなく、国民各層の幅広い見解の表明を求めて「双方向の議論の場」にするという趣旨からすると、当然、政府の施策に反対意見の方も出席するだろうし、議論が紛糾する可能性もある。しかし、そのこと自体は「困ったこと」ではなく、民主主義の発展のために不可欠なプロセスである。運営する政府の側にも、議論が紛糾することに対して、ある程度のリスクを負う覚悟も必要。
池坊文科副大臣)
マスコミへの対応が大切。仮にライブトークが荒れた場合、その部分だけが報道されると、それを見た国民が、ライブトークは荒れているという印象を抱いてしまうのではないかということを危惧する。
また、ライブトークが公平であるためには、賛成派だけ、あるいは反対派だけが意見を言うのではなく、賛否両方の立場が偏らずに意見を言うことが必要。
林副議長)
教育問題を扱う時期についてはどうか。
池坊文科副大臣)
国民からの意見募集でも関心が高いので、できれば9月に取り上げていただきたい。
山本農水副大臣)
基本的に、少子化対策と教育問題はセットではないのか。
池坊文科副大臣)
確かに少子化対策は教育問題とも深く関わっているが、別個に扱った方がいい。
林副議長)
テーマがぼやけてしまうので、一緒に扱うのは難しいのではないか。
林副議長)
では、7月は地球環境問題とし、8、9月はご意見をいろいろといただいたので、私に一任していただきたい。
土屋環境副大臣)
地球環境問題が第1回のテーマということになり、大変名誉に思う。
地球環境問題についての議論を深めるためには情報をいかに国民に伝えるかが大事である。今回の政策ライブトークの開催に当たっては、各省にご協力いただければありがたい。
田村総務副大臣)
司会者についても検討が必要ではないか。
萩原氏)
司会が重要だという意見は、「新しい国民との直接対話のあり方に関する検討グループ」でも出た。また、政策ライブトークは、きちんと議論する場であることを、参加する方たちも含めて、お互いに共通認識を持つようにすることも重要。
國廣氏)
議論の公平性を確保しながら、「議論の勝ち負け」ではなく「議論の発展」を確保する司会者の能力、そのために参加者が守るべき議論のルール化、この2点が極めて重要である。
林副議長)
それでは、まず第1回のテーマは地球環境問題ということで、よろしくお願いする。なお、司会者の話が出たが、非常に大事なポイントであるので、大臣とも御相談しながら決めることとする。
8、9月は先程のご意見を踏まえて、こちらで決めさせていただきたい。
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