ブックタイトルイクメンパスポート2017

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イクメンパスポート2017

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イクメンパスポート2017

るときだけやろう、と考えるようになります。つまり、周囲の環境や相手によって、どう振る舞えばいいのか、少しずつ学習するようになるのです。これが社会性の基礎となります。もし、常に母親ひとりが接している環境で育つと、子どもにはひとつの行動パターンしか身につきません。それが、子どもの社会性の育ちの条件の弱さにつながってしまうのです。もちろん、保育園や幼稚園に入り、その先も多くの人と出会うことで社会性が伸びる可能性はあります。しかし、最初についた差が微妙な違いとして、将来に渡り、残っていく可能性は否定できません。もし社会性のある子どもに育てたいと思うのであれば、母親ひとりで育てる環境は避けた方が良いでしょう。シングルの場合でも、子どもが大勢いる場所に行っていろいろな人に会うなど、子どもに多様な体験をさせてあげることがとても大切です。/子どもの体の発育の面での影響はありますか?/最近よく、子どもの運動能力が低下していると言われますね。これは、小さいときに体を動かすことの面白さをあまり経験していないことが関係しています。もし父親が「サッカーやろうか」「キャッチボールしよう」「公園ででんぐり返ししよう」などと誘ってあげれば、様々なチャレンジや達成感を通して、体を動かすことが好きな子どもになります。そして、筋肉の動かし方を覚えて、しなやかな体の土台が作られていき、これが運動能力の差につながっていきます。母親はどちらかというと、体を動かすことが苦手だったり、家の中で大人しくしていることを/スキャモンの発育・発達曲線では、人の成長を一般系(骨や筋肉の発達)、神経系、リンパ系、生殖器系の4つに分類し、人が大人(20歳)になるまで一様に成長するわけではなく、それぞれ発達する時期が違うことを表している。神経系統は、生まれてから4、5歳頃までにおよそ80%の成長を遂げ、12歳頃でほぼ100%に達することから、この時期は、神経回路の形成において大切な過程となる。神経系は、一度その経路が作られると消えにくく、子どもの時期に様々な体の動きを経験させ、神経回路に刺激を与えることが重要であることが分かる。