ブックタイトルイクメンパスポート2017

ページ
19/70

このページは イクメンパスポート2017 の電子ブックに掲載されている19ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

イクメンパスポート2017

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

イクメンパスポート2017

業務をサポートしてもらう可能性のある班員に事前相談をしていたとのことでした。これには、日頃から職員同士の関係性を良好に保つことの重要性を再認識させられました。 このような対象職員自らの丁寧な対応と、それを快く受け入れてくれた部下達に支えられ、私も気持ちよく育児休業に送り出すことができました。育児期休暇開始。そして無事出産! 職員一人が抜けることの影響は少なくはありませんでしたが、特定の職員が負担感を抱かないように平準化を図ったことにより、業務は順調に進みました。 また、班員全員が今回の件をより前向きに捉え、育児休業を取得した職員に負い目を感じさせてはいけないという「サポートする側の意識」を持って業務に当たることで、強い連帯感も生まれました。 一方、対象職員からは定期的に近況報告がありました。奥様の出産準備に際し、上の子の育児を引き受けて悪戦苦闘している様子を微笑ましく受け止めつつ、安心して出産を迎えられるよう引き続き一丸となって業務に当たりました。 そして、無事に出産を迎えた際には班員全員で出産祝いを贈り、喜びを共有しました。これは、育児休業を取得させていなければ味わうことのできなかった感覚だと思います。育児休業を取得する男性職員の方へ 今後、育児休業を取得する職員はますます増えていくことが予想されます。そのような中、自分自身が育児休業を経験していれば、いざ同僚から育児休業の相談を受けたとき、目先の仕事の状況だけではなく、その職員の立場も踏まえたより柔軟な判断ができると思います。 男性職員の育児休業取得に対する理解は浸透しているとは言えないため、周囲への迷惑を考えて消極的になってしまうかもしれませんが、育児休業の取得は家族のためだけではなく、育児中の女性職員に対する共感にも繋がり、必ず今後の仕事にも活かせるものになりますので、是非前向きに検討してみてください。男性職員の育児休業取得に向けて 私たち現役世代もいずれ老人になります。そのとき、スーパーに行けば食材が並び、体調を崩したときには安心して病院で診察を受けられる世の中にするためには、これから生まれて来る子供達を社会全体で育てることが必要不可欠です。 「当たり前だ」という声が聞こえてきそうですが、実際に関係職員が育児休業を取得するという事実に直面すると、そういう大局的な視点を見失いがちです。 この先、男性職員から育児休業の相談を受けた際には、男性であることのみを理由に躊躇することなく、そこから得られるものにこそ目を向けて、子育てをがんばる職員を応援してあげて欲しいと思います。