ブックタイトルイクメンパスポート2017

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イクメンパスポート2017

イクボスインタビュー_部下の育児休業を経験して見えてきたこと、得られたもの/ 経済産業省大臣官房会計課課長補佐天野 博之/中小企業庁業務管理官室在職中の平成26年度に、部下の男性職員が4カ月間の育児休業を取得。/ 部下からの突然の告白。そして動揺 「育児休業をとりたいのですが…」。部下から突然の相談を受けたとき、お祝いの言葉も忘れ、つい「そ、そうか」と動揺を見せてしまったのは、育児休業制度を理解しつつもどこか他人事と考えていて、自ら受け入れる覚悟がまったく備わっていなかったからなのでしょう。 当時、私の班には8名の部下がいました。作業は2人ずつペアを組んでの分業だったので、対象職員(係員)が抜けると、係長が1人で2人分の業務を行うことになります。私と係長で対応すれば乗り切れるかもしれませんが、特定の職員に負担を寄せるやり方では、次に何かあった場合に更なる難題を抱えることになります。「さて、困ったぞ」と思いつつ、話をあずかることにしました。仕事の仕方を見直してみよう 相談を受けた後、私が最初に決めたことは、「業務体制の見直しを行う」ということでした。”職員が一人抜けただけで業務が破綻するのは、仕事のやり方がおかしいからだ“という考えのもと、各職員の業務配分の見直しに加え、業務全体の省力化についても検討しました。 現在の体制に甘え、漫然と処理している仕事はないか。一度その視点に立つと、課題が浮かび上がります。それらを一つひとつ点検し、過度になっている業務を削減することで、なんとか育児休業を受け入れる目処が立ちました。 残る課題は「他の班員の理解を得る」こと。最重要にして、最大の難関です。日頃のコミュニケーションが大切 まずは直属の係長に相談することにしました。協力してくれるようにと祈りつつ、今回の経緯と私の考えを説明すると「聞いていますよ」とあっさり。 詳しく事情を聞いてみると、対象職員が育児休業を申請するに当たり、自身の